コロナウイルスの影響で、リクナビ合説に続きマイナビ合説も開催中止になりました。
特に地方の企業にとって、マイナビ合説の中止は死活問題でしょう。(リクナビ合説は地方開催がそもそも少ないので影響はわずか)
合説が開催中止になるとどれくらいヤバイのか
地方の中小企業は、お世辞にも採用力が高いとは言えません。その最たるものが学生集客(母集団形成)です。
都市部の企業では、インターンシップやOB訪問アプリを使っての集客が主流になりつつあります。
しかし地方はいまだに「合説一本足打法」の企業が多いです。
しかも地方開催の合説なんてマイナビ主催のものばかりです。
それが開催中止になるということは、集客すらできない状態になるということです。
つまり合説が開催中止になった時点で、今年の新卒採用は「詰んだ」も同然です。
合説は開催日が遅くなるほど、来場者数がガタ落ちするのはデータで示されています。
どのみち集客できないってことです。
開催中止になって喜ぶ企業も
でも私のクライアントや、採用力のある企業は悲観していません。
むしろチャンスだと捉えて、合説の開催中止を喜んでいます。
なぜかというと、これらの企業は合説一本足打法じゃないからです。
合説がダメでも、ナビサイトやスカウトメールといった集客手段を持っているのです。
合説中止になることで相対的に、自社への集客が多くなるという算段ですね。
というか、賢い企業はもともと合説にさほど集客を期待していません。
合説の来場学生数は年々減っており、ほとんどオワコンだからです。
対策
ではリクナビ合説・マイナビ合説が開催中止になってお困りの企業へ、今すぐにできる対策を3つお伝えします。
①ナビサイトのブラッシュアップ
合説が開催中止になることで、学生はナビサイト(リクナビ・マイナビ)での企業探しに集中します。
つまり企業目線で考えると、ナビサイト上で魅力的なページを作れているかどうかで、集客(エントリー数)が大きく左右されるということです。
みなさまのナビサイトはどうでしょうか?
「応募したい!」「ここで働きたい!」と思ってもらえるページを作れていますでしょうか?
私は仕事上、ナビサイトのブラッシュアップをよくやっています(コンサルでもあり求人ライターなので)。
その経験から言うと、世の中の99%の企業のナビサイトページは非常に質が低いです。
そもそも就活生目線になっていない文章・写真が目立ちます。
これだとエントリーは集められません。
簡単にはなりますが以下を気をつけて、ナビサイトのブラッシュアップをしてみてください。
(2)ここで働くメリットを訴求しているか(ポエムみたいな中身のない文章は不要)
(3)社員の顔が見える写真を載せているか(顔が写っていない画像は載せる意味なし)
(4)わかりやすい文章になっているか(特に仕事内容は中学生が理解できるレベルで)
②スカウトメール
ナビサイトにはスカウトメールという機能があります。
個別の学生にメッセージを送れる機能で、集客に絶大に効果があります。
ここで最も大事なのが、学生ごとに異なる文章を書くということです。
学生のプロフィールや自己PRを見て、
「サッカー部での経験、素晴らしいですね!芯の強い人なんだと感じました。」
なんて具合に3行程度の文章を書くのです。
(そのあとは定型文でOKです)
③テレアポ
①②を実践してみると、簡単にエントリー者が増えていきます。
そして次にやるべきはテレアポです。
自社説明会に誘導するテレアポをしまくってください。
④3月1・2週目に自社説明会を追加開催する
合説が開催中止になったことで、3月1週目・2週目の予定が無くなる学生が続出します。
その分、個別の説明会に足を運ぶことが予想されるので、企業としては自社説明会の回数を増やしてみてください。
駆け足になりましたが・・
合説一本足打法の企業の方々は、以上の対策を試してみてください。
でも本来はそもそも「合説一本足打法」であること自体がリスキーであることを、ちゃんとご理解ください。
ウチのクライアントはそれを分かっているので、時間をかけて①〜③の準備やロープレをしていますし、3月以前からインターンシップやランチ会を開いてロングテールの集客をしています。
なので合説が開催中止になってもビクともしません。
最後ちょっと物申す感じになってしまいましたが、今回の合説開催中止をきっかけに、自社の採用活動を見直してもらえればと思います。